■質問:
23歳の男性です。中学時代や高校時代と比べて、著しく記憶力や記憶定着力が低下したように感じています。特に人名や、初めて聞いた言葉などは、ほぼ一回では覚えられません。昔は全くそういう事も無かった為、非常に不安を感じております。
私自身、酒も殆ど飲まず、煙草も吸わないので特に原因が見当たらないのですが、何か対策があれば教えてください。
■答え:
たとえば、過去に事故に遭っていたりなど、脳に何かしらの影響が考えられる方の場合は、まず脳外科での受診が必要です。
異常がない方でしたら、記憶力に良いと言われるサプリメント、中学・高校当時と比べ、バランスの悪い食事を摂取されているような場合は、栄養を補うサプリメント類をとられてもいいかもしれませんね。
「脳に良いといわれている成分」(ご参考までに)
トシではないのに物忘れが激しい、顔は覚えているのに名前が出てこない、どこに置いたか思い出せない…。これらは忙しさや疲れが原因のこともありますが、ビタミンB1の不足によって記憶力が落ちていることもあります。
脳神経はブドウ糖がエネルギー源になりますが、ビタミンB1が不足すると糖分からエネルギーへの変換がうまくいかないため、脳のはたらきが鈍ってしまうのです。
物忘れ・記憶力低下におすすめの栄養素
●ビタミンB群(Bコンプレックス)
ビタミンは全13種類が、ひとつのチームとして関係して働いています。中でもビタミンB群は互いに密接に関係しているので、Bコンプレックスの形で摂取するようにします。
ビタミンB1は脚気を防ぐ栄養素として注目された成分で、炭水化物をエネルギーに変換するのに不可欠です。精神的なストレスでもすぐになくなってしまうので、毎日補給することが必要になります。
●レシチン
レシチンは、学名をリン脂質と云い、不飽和脂肪酸にリンが結合しています。
これが細胞の細胞膜を構成している成分で、脳にいたっては40%も含まれているのです。この細胞膜は、血管を通ってくる血液中の栄養分と酸素を細胞内に取り入れる、いわばドアみたいな役割をしていますが、酸化されやすく、補給しないとすぐに不足してきます。そうなると、細胞の働きは弱くなり、障害がでてくるのです。
また、レシチンには乳化作用があって、血管内壁に付着したコレステロールや、血中の中性脂肪も溶解して、血液の流れをスムースにしてくれます。
●ホスファチジルセリン
脳のための栄養「ブレンフード」として注目されている成分(リン脂質の一種)で、人間の生存に不可欠な必須脂肪酸に属します。リン脂質そのものは、細胞の膜の部分を構成する成分です。中でもホスファチジルセリンは、脳の神経細胞に多く含まれています。記憶力の向上、痴呆症、学習障害、自閉症、うつ病に改善がみられたという報告もあります。
●卵黄コリン
卵黄コリン(ホスファチジルコリン)は、記憶や学習に強く関係している神経伝達物質である「アセチルコリン」を体内で合成する基になります。
●DHA
DHAは脳に大きな影響を与えると言われています。
脳の神経細胞は、生まれてから増えることはなく、年とともに減っていく一方ですが、DHAを十分にとり絶えず脳に刺激を与えると、残った神経細胞を活性化させることができます。
●抗酸化物質
ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノール・イチョウ葉エキスなどの抗酸化物質は、血管壁を活性酵素のダメージから守り、脳の働きを良くし、動脈硬化の進行を防ぎます。