2004/11/05

黒茶色の舌苔について

■質問:
祖父の舌苔について悩んでいます。祖父は昔、結核により長期抗生物質を内服していたようです。元々偏食で食事量も少なく、舌には黒茶色の舌苔ができています。いつからこのような状態になっているかは、私にはわからないのですが、食事が食べられない原因の1つに舌苔があるのではないかと思っています。
看護師さんに相談し、いろいろ試してはいます(舌ブラシ、オキシドールを使うなど)が、なかなか改善はないです。祖父は87歳で、今は大きな病気はないのですが、寝たり起きたりの生活をしていて、オメプラールとパントシン・カマという薬を飲んでいます。
水分量や食事量が少ないので、ラコール(高カロリーの栄養ドリンク)やポカリスエットをいつも飲んでいます。
母は歯磨きを促していますが、なかなかできず、孫の私に言われると何とかしてくれます。

■答え:
舌苔は内臓の症状を表す場合がありますが、おじい様の年齢を考えると、舌の色が若い方と違うことは仕方がないことなのかもしれません。
食事が食べれない原因に舌苔が関係しているとお考えのようですが、消化器の働きや体の働きの低下が舌に現れているのであって、舌に原因があるとは考えにくいですね。
栄養ドリンクもいいですが、冷たい物は消化器の働きを悪くします。
温かいお茶や、温かくて食べやすい食事を作って食べさせてあげてください。気持ちの入った食事は体への吸収もいいと思いますよ。
歯磨き粉も刺激の少ない物を選んであげてください。そして、歯磨き粉はなるべく少量使用するようにして、舌への過剰な刺激は止めたほうがいいと思います。

舌苔の色については以下を参考にしてください。

●舌の苔は正常な場合
白い苔が全体に薄く均等についています。

●白い苔が分厚くなる
糸状乳頭が増殖したり、腐敗した粘液や脱落した上皮細胞が積み重なる状態。
脱水や唾液分泌の低下による自浄作用の低下、消化管の感染症などの場合によく見られます。
カビの一種であるカンジダ菌が異常に増殖している場合もあります。

●苔に黄色の着色
熱や病気が進行した時に認めることもあります。慢性胃炎や胃下垂、消化吸収不良でも薄黄色苔が形成されます。病状が進行すると黄色の程度が強くなる傾向があります。
また、喫煙本数の増加とも関連しているといわれています。

●灰色や黒色の舌苔
さらに病状が進行して重くなった場合など、高熱や脱水、炎症性疾患、感染症、唾液pHの変化などとの関連があります。
口腔内の常在菌のバランスがくずれ菌交代現象をおこすと舌苔が黒?褐色に着色し、舌に黒い毛が生えたように見えることがあります。
これは黒毛舌と呼ばれ、長期間抗生物質を服用した場合などによく見られます。

●全く苔を認めない状態(無苔)
これも異常な状態です。無苔は舌乳頭の全体的な萎縮によると考えられます。
疾患の重度慢性化、長期化の場合に見られ、慢性的な栄養不良が考えられます。
微量元素や鉄分が不足した場合などにも見られます。消化の良いものをバランス良く摂る必要があります。
部分的に舌苔が欠落した状態は、その様子が地図のように見えることから地図状舌といい、体の状態が安定していないことを示しています。胃腸が弱い場合や栄養が不足している場合など、たんぱく質やビタミン、微量元素の不足が考えられます。
また、舌がこのような状態の人は、ストレスに対する抵抗性が低下している場合も多く、心身ともにリフレッシュが必要です。