新型インフルエンザについて

新型インフルエンザはなぜこわいのか
何故、これほどまでに新型インフルエンザが世界的に警戒されているのか。
その理由は「感染率が高く、致死率が高い」からです。

新型インフルエンザウイルスは、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が変化したものです。
H5N1型鳥インフルエンザウイルスは、鳥から鳥への感染から、現在では鳥からヒトへ感染している例が報告され、多数の死者を出しています。そして、これがヒトからヒトへ感染するウイルスに突然変異したものが新型インフルエンザウイルスです。

このウイルスに対して、ヒトはもともと免疫を持っていないため、ウイルスに暴露すれば100%感染します。このウイルスは飛沫・空気・接触による感染で広がっていく特長を持っているため、一度発生すれば、たちまちパンデミックの発生になると考えられています。 また、H5N1型鳥インフルエンザウイルスは非常に強毒性で、ウイルスが血流に乗って全身にまわり、全身感染を引き起こします。致死率は60%以上と極めて高く、肺炎が主な死因となっています。

さらに、抵抗力の高い若い世代では、免疫系が過剰に反応する「サイトカインストーム」を起こしてしまう可能性があると考えられ、最終的に重症肺炎や多臓器不全を起こして、死に至ることも多いと推測されています。実際に、このH5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染した事例でも若い世代での犠牲者の割合が多いことが報告されています。

新型インフルエンザが発生するまで
鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)がヒト型のインフルエンザウイルスになるまでの経路としては、現在、以下の3通りが想定されています。

ヒト型インフルエンザウイルスになるまで。経路1

1つ目の経路は、鳥インフルエンザウイルスが突然変異を繰り返しているうちにヒトからヒトに対する感染性を獲得して新型インフルエンザウイルスになるものです。スペインかぜは、こうして新型インフルエンザに変化したと考えられています。

ヒト型インフルエンザウイルスになるまで。経路2

2つ目は、鳥と人の両方のインフルエンザウイルスが、両方のウイルスに感染しやすいブタに同時に感染し、体内で両者の遺伝子が交じり合うことにより、全く新しいインフルエンザウイルスになる経路です。

ヒト型インフルエンザウイルスになるまで。経路1

3つ目の経路は、鳥と人の両方のインフルエンザウイルスが、ブタではなく人の体内で遺伝子を交わらせて、新しいインフルエンザになるというものです。アジアかぜや香港かぜは、2番目または3番目の経路に見られるような遺伝子の交じり合いにより誕生してきたと考えられています。


新型インフルエンザの特効薬
新型インフルエンザに特効薬がありません。これは非常に大きな問題です。
現時点では抗インフルエンザ薬のタミフルが、新型インフルエンザの重症化を防ぐだろうということで、WHOで推奨されていますが、実際に新型インフルエンザに対するデータはない状況です。また、ワクチンも実際に新型インフルエンザが発生してから半年から1年たたないと国民に接種できません。ですから、とにかく、ウイルスに感染しないようにすることが大切です。

パンデミック対策 インデックス
  1. 新型インフルエンザについて
  2. パンデミックの感染予防措置
  3. 家庭内で看護を行う際の注意点
  4. パンデミック対策 物資の備蓄

更新日:2008/07/26 23:20:55 ©Kenko.com. Inc.
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