走り続けた3年半を振り返って
2003年12月5日をもって、約3年半に亘るケンコーコムでの生活にいったん終止符を打った。
サイト立上げ以前からの苦しい道のりを過ごしてきた小さな建物から心機一転、ここ最近の業容拡大・スタッフ人員急増などにより、このたび新オフィスでの営業開始というタイミングもあり、若干予定より早めではあるが、週明けより産休をいただくことにした。
2000年5月のサイト開設当初より、縁あってケンコーコムにお世話になったが、正直言って、会社自体がこんなに大きく成長するとも、また個人的にも、このような形で仕事にいったん区切りを付けることになろうとも、全く予想しないことであった。まさしく公私共に激動であったと言える。社長である玄利さんが「ネットは終りのないマラソンのようなもの」と常々おっしゃっていたが、3年半を振り返るとまさにそれを実感する。もちろんこれからもケンコーコムが勝ち続けていくためには、常に走り続けなくてはならないだろう。いよいよこれからというときに、私自身、現場を離れるのはいささか寂しい感もあるが、かねてより「出産・育児に関しては私自身の手で」という気持ちが強かったため、長い人生のうち、そうそうあるとも思えない育児期間中はとことん、家族そして自分自身と向き合っていくことにした。
それにしても、前職時代も含めると約12年近くにわたる社会人生活を振り返り、仕事から離れた生活とは、何とも想像しがたいものがある。特にケンコーコムでの生活は僅か3年半とはいえ、その2、3倍にも感じられるほど、中身が濃くギュっと凝縮されたような時間であった。
ヘルスケアという分野・市場は、前職の頃より自分自身の大切なライフテーマであったとはいえ、広報にしてもマーケティングにしても、その業務内容は、ケンコーコム転職後初めての経験であった。その上、ネット業界特有のスピード感が求められるのはもちろん、ケンコーコム自体も生まれたての赤ちゃんで、まったく世間から認知されていなかったため、何をするにも苦労を伴った。特にサイト立上げ直後は既にネットバブルもはじけ、毎月の売上も思うようにあがらなかった中、毎日のように朝から晩まで、玄利さんやシステムマネージャーの丸さん他から、他のいかなるコンサル企業に行っても得られないノウハウや細かい知識を豊富に教えていただいた。当時は今以上にスタッフ不足で時間にも追われていたはずなのに、なぜか悲壮感漂うこともなく、皆が毎日元気に働くことができたのも、玄利さんのただならぬカリスマ性と「自分はやりたいことに向かって走っている」という誇り、明確な目標があったからだろうか。
また社外にいたっては、Yahoo、Biglobe、Nifty、Aolなどポータル業界の方々、広報業務を通じて知り合った新聞・雑誌社などの記者、編集部の方々はもちろん、数多くの卸・メーカーの営業さんなど、本当に幅広い業界の方々から助けをいただき、心から感謝している。中には、出社最終日にわざわざ訪ねてきてくださった営業さんもいらっしゃり、御礼の言葉に尽くせないほど嬉しかった。また仕事を通じ知り合った、ワーキングマザーとして活躍中の方々からは、これから待ち受けている出産・育児に関し、心強い助言と励ましを多くいただいた。様々な方々によって支えられたこの3年半を振り返り、ケンコーコムで働いて良かったと心の底から実感している。これからは新しいオフィスで新体制の下、スタッフ一同ますますケンコーコムの発展に力を尽くしてくれるだろう。私自身、出産・育児というプロセスを通じ、またより一歩、生活者の視点に近づいた上で、いつの日か再びケンコーコムの一員として復帰できればと願っている。
皆さん、本当にどうもありがとうございました。
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8:21 午前