改正薬事法1カ月
改正薬事法が施行されて1カ月経った。
表面上は施行前とほとんど変わらないが、よく見るとさまざまなひずみが出ている。
まず、店頭。
たしかに、陳列に関しては変わった店が多い。
医薬品分類ごとに棚が分けられ、一類医薬品は空箱を置くように変更された店も多い。
一方で、情報提供に関して言えば、予想されていたことではあるが、施行前とはほとんど変わらない状態が全国的に蔓延している。全国からの投書を見ればわかるとおり、一類医薬品も薬剤師以外が販売しているし、二類医薬品はほとんど説明されていない。
http://www.online-drug.jp/hotline/form.html
二類医薬品の場合でも、お客さまが説明を求める、求めないにかかわらず、購入の際には専門家が情報提供を始めるというのが情報提供の「努力義務」の意味だと、検討会では言われたが、そういう現場がどれだけ存在しているのだろうか?
一方で通信販売。
正直言って、大きな打撃を受けている。ケンコーコムでも二類医薬品は継続購入が確認された方以外、販売をお断りするようにしたので、医薬品の売上は激減した。年間で5億円近い販売が失われることになる。毎日、数十人のお客さまに、前回購入が確認できないため販売をお断りするという作業は、お客さまに対して大変失礼なことであるが、断腸の思いでそのようなご連絡をさせていただいている。
まじめにやればやるほど、お客さまの不満が高まり、販売機会を逃すというのは実に理不尽なことである。
ただし、今回の改正薬事法ではいくつもの抜け穴があるので、それを上手に活用している事業者も多い。
例えば再春館。
http://www.saishunkan.co.jp/tsusanto/7_sample/7_sample.html
痛散湯という指定二類医薬品の無料サンプルを配っている。無料サンプルの配布先は当然新規のお客さまである。これは再春館が施行直前の5月22日に特例販売業という特殊な許可を取ったため、今回の規制対象外となったためである。特例販売業というのは僻地のよろず屋等、薬剤師の確保が難しいところで、やむを得ず薬剤師無しでの販売を認めるという許可である。このような許可を取ることで、原則的に禁止された医薬品の通信販売が専門家無しで自由にできるというのはおかしな話であるが、厚生労働省的には問題ないと言っている。
また、医薬品の買い物代行業、というビジネスも登場した。
http://www.hal-pharmacy.com/daikou/index.html
お客さまから代金を預かり、買い物代行業者が薬局から対面で医薬品を購入し、購入した医薬品をお客さまに郵送する。たしかに、今回の改正薬事法を見ると、このビジネスも成り立つかもしれない。
改正薬事法は「正直者が馬鹿を見る」法令であるとしか言いようがない。そもそも、「対面の原則」という、完全に守ることが非常に困難な原則を根幹に据えているため、抜け穴だらけになってしまったのが現実だ。一刻も早く、「正直者が馬鹿を見る」状態を解消しないと、矛盾は広がる一方だろう。
表面上は施行前とほとんど変わらないが、よく見るとさまざまなひずみが出ている。
まず、店頭。
たしかに、陳列に関しては変わった店が多い。
医薬品分類ごとに棚が分けられ、一類医薬品は空箱を置くように変更された店も多い。
一方で、情報提供に関して言えば、予想されていたことではあるが、施行前とはほとんど変わらない状態が全国的に蔓延している。全国からの投書を見ればわかるとおり、一類医薬品も薬剤師以外が販売しているし、二類医薬品はほとんど説明されていない。
http://www.online-drug.jp/hotline/form.html
二類医薬品の場合でも、お客さまが説明を求める、求めないにかかわらず、購入の際には専門家が情報提供を始めるというのが情報提供の「努力義務」の意味だと、検討会では言われたが、そういう現場がどれだけ存在しているのだろうか?
一方で通信販売。
正直言って、大きな打撃を受けている。ケンコーコムでも二類医薬品は継続購入が確認された方以外、販売をお断りするようにしたので、医薬品の売上は激減した。年間で5億円近い販売が失われることになる。毎日、数十人のお客さまに、前回購入が確認できないため販売をお断りするという作業は、お客さまに対して大変失礼なことであるが、断腸の思いでそのようなご連絡をさせていただいている。
まじめにやればやるほど、お客さまの不満が高まり、販売機会を逃すというのは実に理不尽なことである。
ただし、今回の改正薬事法ではいくつもの抜け穴があるので、それを上手に活用している事業者も多い。
例えば再春館。
http://www.saishunkan.co.jp/tsusanto/7_sample/7_sample.html
痛散湯という指定二類医薬品の無料サンプルを配っている。無料サンプルの配布先は当然新規のお客さまである。これは再春館が施行直前の5月22日に特例販売業という特殊な許可を取ったため、今回の規制対象外となったためである。特例販売業というのは僻地のよろず屋等、薬剤師の確保が難しいところで、やむを得ず薬剤師無しでの販売を認めるという許可である。このような許可を取ることで、原則的に禁止された医薬品の通信販売が専門家無しで自由にできるというのはおかしな話であるが、厚生労働省的には問題ないと言っている。
また、医薬品の買い物代行業、というビジネスも登場した。
http://www.hal-pharmacy.com/daikou/index.html
お客さまから代金を預かり、買い物代行業者が薬局から対面で医薬品を購入し、購入した医薬品をお客さまに郵送する。たしかに、今回の改正薬事法を見ると、このビジネスも成り立つかもしれない。
改正薬事法は「正直者が馬鹿を見る」法令であるとしか言いようがない。そもそも、「対面の原則」という、完全に守ることが非常に困難な原則を根幹に据えているため、抜け穴だらけになってしまったのが現実だ。一刻も早く、「正直者が馬鹿を見る」状態を解消しないと、矛盾は広がる一方だろう。



