今年のECの行方
あけましておめでとうございます。
ちょっと遅くなりましたが、年始なので、今年のEコマースの方向性を考えてみました。
キーワードとなりそうなのは以下の通りです。
1.順調だが不十分な成長
2.販売チャネルの多様化
3.ウェブサービスの本格普及
4.ロングテールのフルフィルメント
5.リアル大手の再挑戦
6.さまざまな合従連衡
1.順調だが不十分な成長
一時期のブロードバンド普及に伴うEコマースへの強烈な追い風はないものの、Eコマース全体は順調に成長するだろう。2004年のEコマース成長率は28%増(ECOM調べ)であったが、それよりも成長率は若干落ちるものの、順調な成長は続くだろう。ただし、この程度の業界成長だと、参入プレイヤーの多さから、競争はいっそう熾烈になるだろう。
2.販売チャネルの多様化
ここ2年ほど続いたブログの急速な拡大、アフィリエイトの普及はEコマースのあり方を大きく変えた。売り手と買い手が渾然一体としたチャネルが形成されつつある。これにコミュニティやSNS等がくっついて、様々な販売機会がもたらされるだろう。従来はトラフィックのあるコミュニティやコンテンツサイトは広告で収入を取っていたが、アフィリエイトや後述するウェブサービスを活用したショッピング機能追加等により、収益機会の拡大を図るだろう。Windows Vistaの登場により、RSSもより身近なものになる。Eコマースの売り方は多様化の一途だろう。
3.ウェブサービスの本格普及
今のところ上手にウェブサービスを使っているのはアマゾンの独壇場だが、国内の大手サイトもウェブサービスを積極的に活用するだろう。特にアフィリエイトに対してのウェブサービス提供がいくつか始まるだろう。アフィリエイト、ウェブサービス、検索エンジン、この3つの組み合わせがあれば従来のネットショップの販売ページを置き換えてしまうことができる。いくつかのウェブサービスが、そのデファクトスタンダード争いを始めるだろう。
4.ロングテールのフルフィルメント
Web2.0という言葉は死語になるかもしれないが、ロングテールのコンセプトはEコマースでは今後も主役であり続けるだろう。多品種小ロットを扱うロングテールにおいては、その調達から出荷、納期回答といったフルフィルメントが難易度の高いものとなる。精度の高いロングテールのフルフィルメントを効率よく行えているかどうかが、Eコマースプレイヤーの主要な成功要因となるだろう。
5.リアル大手の再挑戦
流通におけるEC化率も2%を越えた。Eコマースもそろそろリアル流通から見て無視できない存在になりつつある。1999年から2000年頃にかけてリアルの大手がいくつもEコマースに参入したが、多くはネットバブル崩壊とともに撤退してしまった。今のタイミングで再挑戦しなければ、参入は困難になると思われる。全体の景気も良いので、リアル大手が再挑戦するケースもいくつか見られるだろう。
6.さまざまな合従連衡
前述の1.-5.を見通すと、マーケットはそこそこの成長をするものの、プレイヤーも増加し、競争は熾烈になる。一方で、アフィリエイトや検索エンジン等、マージンを求めるプレイヤーの力は強くなる。その上、ウェブサービスやロングテールのフルフィルメント等、将来への布石としての投資がさらに必要になる。こうなると、単独社で全てを提供するというよりも、様々な合従連衡により柔軟に対処するようなケースが増えるだろう。合従連衡とはいっても、従来のIT企業が行っているようなアグレッシブなものではなく、緩やかなものが多いだろう。
Google等の検索エンジンの変化やブログの普及は非常に激しいものがある。このような環境下でイノベーションを行えないプレイヤーは入れ替わりを余儀なくされる1年になると思う。
ちょっと遅くなりましたが、年始なので、今年のEコマースの方向性を考えてみました。
キーワードとなりそうなのは以下の通りです。
1.順調だが不十分な成長
2.販売チャネルの多様化
3.ウェブサービスの本格普及
4.ロングテールのフルフィルメント
5.リアル大手の再挑戦
6.さまざまな合従連衡
1.順調だが不十分な成長
一時期のブロードバンド普及に伴うEコマースへの強烈な追い風はないものの、Eコマース全体は順調に成長するだろう。2004年のEコマース成長率は28%増(ECOM調べ)であったが、それよりも成長率は若干落ちるものの、順調な成長は続くだろう。ただし、この程度の業界成長だと、参入プレイヤーの多さから、競争はいっそう熾烈になるだろう。
2.販売チャネルの多様化
ここ2年ほど続いたブログの急速な拡大、アフィリエイトの普及はEコマースのあり方を大きく変えた。売り手と買い手が渾然一体としたチャネルが形成されつつある。これにコミュニティやSNS等がくっついて、様々な販売機会がもたらされるだろう。従来はトラフィックのあるコミュニティやコンテンツサイトは広告で収入を取っていたが、アフィリエイトや後述するウェブサービスを活用したショッピング機能追加等により、収益機会の拡大を図るだろう。Windows Vistaの登場により、RSSもより身近なものになる。Eコマースの売り方は多様化の一途だろう。
3.ウェブサービスの本格普及
今のところ上手にウェブサービスを使っているのはアマゾンの独壇場だが、国内の大手サイトもウェブサービスを積極的に活用するだろう。特にアフィリエイトに対してのウェブサービス提供がいくつか始まるだろう。アフィリエイト、ウェブサービス、検索エンジン、この3つの組み合わせがあれば従来のネットショップの販売ページを置き換えてしまうことができる。いくつかのウェブサービスが、そのデファクトスタンダード争いを始めるだろう。
4.ロングテールのフルフィルメント
Web2.0という言葉は死語になるかもしれないが、ロングテールのコンセプトはEコマースでは今後も主役であり続けるだろう。多品種小ロットを扱うロングテールにおいては、その調達から出荷、納期回答といったフルフィルメントが難易度の高いものとなる。精度の高いロングテールのフルフィルメントを効率よく行えているかどうかが、Eコマースプレイヤーの主要な成功要因となるだろう。
5.リアル大手の再挑戦
流通におけるEC化率も2%を越えた。Eコマースもそろそろリアル流通から見て無視できない存在になりつつある。1999年から2000年頃にかけてリアルの大手がいくつもEコマースに参入したが、多くはネットバブル崩壊とともに撤退してしまった。今のタイミングで再挑戦しなければ、参入は困難になると思われる。全体の景気も良いので、リアル大手が再挑戦するケースもいくつか見られるだろう。
6.さまざまな合従連衡
前述の1.-5.を見通すと、マーケットはそこそこの成長をするものの、プレイヤーも増加し、競争は熾烈になる。一方で、アフィリエイトや検索エンジン等、マージンを求めるプレイヤーの力は強くなる。その上、ウェブサービスやロングテールのフルフィルメント等、将来への布石としての投資がさらに必要になる。こうなると、単独社で全てを提供するというよりも、様々な合従連衡により柔軟に対処するようなケースが増えるだろう。合従連衡とはいっても、従来のIT企業が行っているようなアグレッシブなものではなく、緩やかなものが多いだろう。
Google等の検索エンジンの変化やブログの普及は非常に激しいものがある。このような環境下でイノベーションを行えないプレイヤーは入れ替わりを余儀なくされる1年になると思う。



