2005/10/16

ウェブとテレビの媒体特性

ここのところ、インターネットとテレビの融合とか、ネットで動画配信、とかいった議論が盛んになされているが、個人的にはピンとこないところがある。インターネットの中でも特にウェブに関しては、テレビとは正反対のメディアだと思う。
テレビは基本的に局側が作った番組を垂れ流し、視聴者はそれを受動的に見る「プッシュのメディア」である。チャンネル数が少ないため、番組の内容はマス向けになり、視聴者もあまり頭を使わず、どちらかといえば右脳でぼんやり考える。
一方、ウェブはユーザが知りたい情報を能動的に探し回る「プルのメディア」だ。情報を発信しているサイトやページはほとんど無限にあり、それぞれがニッチ向けの特化した情報を発信している。ユーザは各ページの内容に深く関与し、左脳を働かせながら読み解こうとする。
これほど媒体特性が違うと、テレビとウェブでメディアとしてのシナジーが働く部分はかなり限定的ではないかなと思う。お互いに補完的なメディアでしかない。
「ネット側がテレビのコンテンツを喉から手が出るほどほしがっている」といったコメントが最近いくつか聞かれたが、それはないと思うけどな。