atscoのリゾートマインド・ラボ

ココロの健康に栄養になるべく、元気の源を発信

2007/01/31

時間の縁取り

あまりの年月が過ぎたけれど、今でも時々ふっと思い出す光景がある。

ショーの楽屋で。
すっぴんでおはようございます!って入ってきて リハーサルまでに少し時間がある時や
本番の合間のそれぞれの過ごし方。

落ち着くのにコーヒーを飲んだり、煙草を吸ったり、クリームを塗ったり、ストレッチしてたり、
持ってきた小説の続きを読んだり、ヘッドフォンで音楽を聴いていたり、スタッフとお喋りしたり、
黙ってぼ〜っとしていたり、爪を塗ったり、手紙を書いてたり、ふらっと散歩に出かけたり。。。etcetc

(私もだいたいはそのうちのどれかをしているわけなのだけれど)

誰もが自分の好きな過ごし方を楽しみ、同じ空間にいてもそれをジャマするひとは
誰もいない。

話がしたくなると、”ねぇ、ちょっといいかしら?”とキチンとノックしてくれる。
”うん?あ、どうした?” ”あのね・・・”と会話は始まる。

”自分の世界に入っちゃって〜”などと無粋な事をいうひとはひとりもいない。

時々その光景が浮かんできては いいなあ〜 と思う。

お姉様方がよく冗談っぽく言っていた言葉を思い出す。

『あなたは美しい。でも、わたしも美しい。』


いい言葉だ。明るい。

2007/01/29

マダムじゃない!?

独身の頃は自分と気の合う仲間が自然と集まってきて
どうやって仲良くなったのか
思い出せない付き合いばかりでした。
それだけ自然だったのでしょうね。

子供が生まれ、母となり、幼稚園や小学校に進んでいく中でたくさんの人と
関わります。
子供ありき。で出会うわけですが、中には気が合う人っているものです。

たくさんの時間を分け合ううちにすっかり昔からの『自分の友達』
みたいになる人達がいます。

この間 「なんでかな〜?」 と聞いてみたら
「私たち、マダムじゃないからよー」とあっさり言われました。

日本ではマダム。と聞くと、フランス語のそれではなく、なんとなく
結婚した男性によって生活の価値が違ってくるニュアンスがありませんか?


「そうだ!! そうそう、そうなんだよね」

○○ちゃんママ〜 と呼び合っていない私たちには もう垣根を越えてしまった
何かがあって しょっちゅう会わなくてもいつもいい空気が流れます。

その何かは 『誰もが歴史をもっており、それを尊重できないと、
いつかひずみがおきてしまうこと。』

を知っていること。だと思います。

大人になってから 無条件に好き!と思える人達に出会えて本当に嬉しい。

子供に感謝しなければ。

2007/01/19

映画館通い

早くに親元を離れて東京に来た私は、東京での慣れない一人暮らしがとても心細く
仕事以外は外に出かけていく気にもなれずにいました。(そうゆうお友達もいなかったし)
本もその頃けっこう読みましたが、ひとつ読み終えてしまうとなんとも言えない寂しい気持に
なったりする日もあったりして・・・

その頃、住んでいた自宅の近くに小さな貸しビデオ屋さんを見つけました。(出始めの頃ですね。 )
毎日仕事帰りに通い今日は何を観ようかと物色。。。
観るものが決まったら、食事の準備です。

母が送ってくれるものの他に、自分で、おやつや飲み物を用意してTVの前に
テーブルをセッティング。
灯りも工夫して、ミニシアター気分なんぞを味わったり。

そうこうしているうちに、最新のロードショーものも観たくなり、せっせと
映画館通いをするようになりました。

ものによって一番前で観たり、逆に一番後ろで見たり、朝一番の時間帯や、レイトショーを
何となく自分で嗅ぎ分けるようにして行ってました。

たくさん、みたなぁ。あの頃。。。。

ヨーロッパ映画が好きなのですが、六本木のシネヴィヴァンという映画館が上映する作品が
好きでしたね〜

早稲田や、銀座にも出かけたりしてとても楽しかったですね、今思うと。

どうやら、うちの母も若い頃に毎日のように映画館に通う娘だったようです。

親子で同じことしてますねぇ



基本的に一人で観るのが好きです。

余韻に触れたいから・・・ 

でも、その感覚が共有できる人と行くのも楽しいですね、 分け合えるから・・・


最近また、その熱が上がってきたのですが、ちょこちょこ行ってるくらいなので、
今年はがっしり再開しようと企んでます。笑。

2007/01/13

コーラスレッスン

コーラスを始めてから4年ほど経ちました。
子供の学校のPTA活動の一つ。月に二度レッスン。

学校の行事、区の合唱祭にも毎年出演させていただいたり、
年に一回は老人ホームへ訪問に行きます。
去年の12月にホームのクリスマス会に出していただきました。


歌い始めると、いつもそうだけど、お年寄りなのでみなさん、ホケー
としてらして、温度差があるのです。

中には口開けてガーガー寝てる人もいたりして。。。ははっ

こんにちはーーーー!!!!
と、明るくさわやかにご挨拶するのだが、
ノーリアクション。

こちらは20人部隊なんですが 全員メゲヅに
ニッコニッコで笑いかける。

ピアノ伴奏

最初にメドレーを、つづいて唱歌を一気に最後まで続けて歌う


『メドレー』        
故郷         
春の小川                    
鯉のぼり
茶摘み                 
夏は来ぬ
村祭り    

紅葉
冬景色
朧月夜     



『唱歌』

夏の思い出
荒城の月
雪のふるまちを


私は暗譜している部分だけ前を見て、反応を確かめる。

ハンチング帽の寝ていたおじいさんが  突然はっっ!と
目を覚ます。
カラダを揺らし リズムに乗りながら一緒に歌い始めた。

手拍子が聞こえ出す。 身体が揺れ出す人も。

乗ってきた。

よしよし、つかんだ♪   カモーン♪

わー、乗り出してきた〜、 お!お! 立ち上がった、

ほえ〜 指揮し出したっ!
あらあら、笑顔が増えてきたよ、 あん、
泣いている人もいる。。。

部員さんの中でフルーティストがいらっしゃるので、
2曲をフルートの伴奏つきで歌う。

里の秋
赤とんぼ


リハーサルのときより、やはり本番が一番 素晴らしい☆ サスガだ。

夏の思い出からは 気が付いたら、大合唱状態です。

みなさん、知っている歌ばかりなので。



ワタシとキタラ、またまた喉の奥が熱くなってしまう。
ついに涙が。
と言っても、ハンカチで拭くわけいかず 垂れ流します 。


そして、割れんばかりの拍手の中 会終了。。。


看護士さん達がインタヴューすると、

 「いや、大変結構。」
 
 「楽しかったです、ありがとう」
 
 「また是非来てね。」

皆様口々に賛辞をくださる。  

ああ来て良かった!

気が付くと歌い始めのあの何とも言えない止まったような空気はもうなかった 。

会場中が笑顔で埋め尽くされ 退場時には 
スターでもないのに握手(!)
手も振ってくれた。


年齢を、世代を超えて、音楽が私たちをつなぐ。

辞書で『音楽』と引いてみた。

この空気にぴったりの言葉をみつけた。



日本往生極楽記より



「音楽空に遍く(あまねく)、香気室に満てり」

2007/01/09

追体験




毎年、他に旅行しない限り、年末から実家の神戸へ子供を連れて帰る。大晦日には年内の仕事を終えた主人を迎えて私の実家で過ごす。明けてお正月の元旦か二日には主人の実家、伊勢へと移動する。
毎年伊勢神宮への参拝客にもまれながら神戸→大阪→三重と廻るのだ。
今年はいつもよりすこし早めに神戸に入ることにした。春には中学生になる息子と5年生になる娘と3人で私が育った神戸の街を一緒に歩きたかった。
身体も大きくなったことだし、いろいろ連れ回しても文句どころか楽しんでくれる感性が育っていることも確信していたから。
今の娘の歳に私は、自転車に乗ってポートタワーがある中突堤(ナカトッテイ、最近はメリケンパークとも言うのか?)によく行った。習い事をサボり、(今は時効なので許して)お気に入りの赤い自転車のバスケットにラジカセを積み近所のパン屋でおやつとなるパンを購入、準備万端!すわ!いざ港へ!                                    突堤の先端に着き、自転車を転がす。
せがんで買ってもらったラジカセ。当時は珍しかったダブルカセット、赤い『オシャレなテレコ』(知ってます?)
テレビの前にデッキを置き、息を殺して流行歌を録音したりした。そのカセットやラジオをかけて夕暮れまで過ごす。 お腹が空いたな。と思ったら、パンをかじる。これがまた、美味しいパンでフランスパンが小ちゃくなって丸い形をした「ブロッチェン」というやつ。当時50円くらいだったと思う。
お腹を満たしたら、大の字になって寝っ転がる。ゆっくりと移動するポンポン船の音、ラジコン操作されてるのかと思うほどの鳥たちの群舞 ゆっくりと時間が流れてるのを実感する。
『あ〜 最高!ここはホンマにええわあ 誰もおらんし、自分だけの世界やわ』『いやなことあっても、ここやったらがんばれるな。』
などど、呟いていたかどうかは定かでないが、とにかく私はそこが自分だけの秘密の場所で、習い事をサボっていることもあったが、最近まで誰にも話したことが無かった。(親にもバレていなかった、ハズだ。)
実は、そんな所がもう一カ所ある。これは高校生になってからの場所だけど阪急沿線の夙川駅(シュクガワ)を降りると広がる夙川公園。 夙川駅から垂直に山へとつづく、甲陽線という3両だけの電車が走る。
山から海をつなぐ川が流れている。両脇には天と地を繋ぐかの様に続く桜並木。
春は桜、梅雨前は蛍、冬はイノシシ?、鳥もいろんな種類がいて楽しませてくれる。
ここに来るのも大好きだった。
ただ、なにもしないでぼ〜っとベンチに座り景色に同化する。
知らず知らずのうちに自然に触れることによって浄化していたのかもしれない。(ナチュラルデトックスだなー)

電車に乗って夙川公園に向かう途中、途中下車して、阪急『岡本駅』へも行った。
よく学校帰りにお腹ぺこぺこではいったパスタ屋さんを探す。どうしてもそこのアサリのホワイトソースのパスタを子供たちに食べさせてあげたかった。記憶を辿りながら店の前に着いた時、あったはずのお店の前に貼られていた「店舗募集」の張り紙。
隣の雑貨店の人に聞いたら、この11/30で店を閉めたらしい。『流行ってたんですけどね〜』
3人でションボリして、適当に入ったお好み焼き屋さん。
気を取り直して、また電車に乗る。
『ここがママくん(息子が言葉を話すようになった時、私をこう呼んだので今でも私は自分でこう言うノダ)の一等好きだった所よ、よおく来たわあ〜 ああきれいね ほら見て』
子供たちは一様に声をあげる。
『うっわああ〜きれいだね〜 』『こんなところ、東京にないよね?』『ここで、音楽聴いてたんだ!サボってたって、ちゃーちゃん(母のこと)やじーじーにばれやしなかったの?』『でもぉ、なあんかきもちわかるなー』『うんうん、私、ここ欲しい!!ここがあったら、なあんでも乗り越えて行けそうな気がする!!』
娘がふと漏らした言葉にハッとする。
今聴こえたのは わたしの声? 
ああ そうだった この子たちは今、あの時を生きているのだわ
こうしてひとつひとつ 自分の引き出しにたくさんの想いをつめているんだわ
そう思った途端、 喉の奥がくう。となって、熱いものが込みあげてきた 
うれし泣き。ということがわかるようで、
二人は笑顔で黙ったまま、うんうんと頷いていた。


まだまだ 魅せたい所がある。